五輪代表:日本 0 - 1 オーストラリア

スタメンでは菊池のボランチ起用がどう機能するか注目。僕は菊池は素質あるプレーヤーだとは思うけれども、まだU-23の枠組みで重用されるだけの能力にはないと思っていて、とはいえ今野の怪我次第では(前にも全治2週間とか言って復帰までに2ヶ月以上かかったことがあるんで)、ボランチのもうひとつの枠として鈴木啓太は置いといても彼がチーム内で一番適正がありそうな気はするんで、なんとか計算できるだけのパフォーマンスを発揮してもらいたい。あとは高松。いいとこ平山と同じような起用法は可哀相だろとは思うけれども、チームのやり方として前線にポストプレイヤーがいないとどうにもならないやり方をやってきてるんで、指示された中でできるだけ力を発揮するしかないよね。それから森崎浩司がトップ下ということで、クラブでは本来のポジションでどう機能するか。

前半終了で0-0。何気に27時間テレビをほぼフルに見てたんで予期せぬ睡眠時間となってしまった…。そしたらすげー寝汗。布団びっしょりだよ。たぶんこの部屋30℃以上ある。今日だけで何回シャワー浴びたかわかんねー。ゲヘヘ、乾く間もねえやな…!(バスタオルが)そして裏でやってる岡村vs具志堅のボクシングがかなりガチで熱いことに今更気がついた。

試合終了。負けたー。いつ以来だっけ。とりあえず気付いたことをいくつか。

今回は途中から阿部に代えて田中達也を投入して3トップにしたんだけれども、それでも全く攻撃的な印象を受けない。原因は大久保の位置なんじゃないだろうか。なまじ走り回るだけに守備から攻撃に転じるときの大久保のポジショニングが平山よりも低い位置で、平山の前にいるのが田中達也1人っていう状況が多々あった。ハーフウェーラインちょっと越えたところで平山の頭に合わせる場合、他のFW2人は平山よりも前で、後ろのボールは中盤の選手がケアするようにしたほうがバランスはいいよね。それにいくら平山が競り勝てるとはいえ狙ったところに落とすだけの余裕は感じられず、とりあえず頭のてっぺんには当てるっていう形が多くて、そうなると縦のロングボールは必然的に前(相手ゴール側)に落ちる。狙った場所に落ちるわけじゃないから、日本が1人に対してオーストラリアがDF揃ってような状況だと落としたボールを拾える可能性はかなり低くなっちゃうんだな。あの辺りの3トップの機能はここ最近ずっと物足りない。3トップを初めて使ったのは最終予選のUAE戦だったけど、あのときは平山が自由に落とせたんで大久保か田中達也のどちらかが近くでフォローに回ればよかったんだけど、今日のような状態なら3トップとして3人の連携と中盤の押し上げは必要不可欠。

森崎浩司のトップ下は殊のほか機能したね。あれは多分左サイドが駒野だったんで、森崎が左サイドに流れたときの連携が非常にスムーズで、かといって左サイドで張り付くわけでもないっていう状況に応じた有機的かつ豊富な動きが良かったんだと思う。森崎が左サイドのときにはトップ下(およそ松井だったけど)とのサイドでの連携はほとんどなかったんで、森崎のトップ下構想の是非は別として松井あたりは見習うところが多かったんじゃないかな。

菊池のボランチはそれほど悪くなかった。彼はDFとしてはまだ器用貧乏の域を出ないんだけど、ボランチは何をするにしてもそれなりのレベルを要求されるんで返ってよかったのかな。あとはバランサーとしての役割を学べば結構いいかも。あと守備の際の対応が1人で攻撃の芽を摘むわけではなくて、攻撃を遅らせて他の選手と挟み込んでボールを奪うって形が多くて、それ自体は1つのやり方として悪くはないと思うんだけど、追い込み方が拙いといっきに2人抜かれることがある。これは菊池だけの責任じゃないけどね。

全体の流れとして気になったのはこんなところかな。結果としては0-1で負けたけど、この試合は別に何かのコンペティションじゃなくて親善試合だからね。とりあえずその辺は度外視。