WBC:日本 10 - 6 キューバ

案の定コンサドーレの試合が始まった2時には6-3で流れの良くない状況という、後ろ髪引かれる思いでチャンネルを変えて、スポーツナビの速報だけ見てたら2ランで一点差。見てたサッカーがアレな内容だっただけにこっち見ようかとも思ったけど、まあこういう時に俺が見るともっと酷い目に遭ったりするんだろうから我慢、我慢と。そしたら勝った。お前ら日本代表が勝ったのは俺が見なかったお陰なので感謝しなさい。ごめんなさい冗談です。

ここまで投手陣が踏ん張りながら打線次第で勝ったり負けたりという接戦の多かった日本だが、今日は逆。松坂は常にボールが上擦っていたものの何とか力でねじ伏せるという苦しいピッチングだったし、渡辺俊介は登板後3人をピシャリと抑えたと思ったらその次からしっかり攻略され、藤田が2ランを浴びる。大塚も1失点。1回の4点があったから助かったようなもの。相手が勝手に崩れた感もあったけど、まあこれで打線に勢いがついたのは間違いない。得点経過も先制後に中押し、ダメ押しと理想的だった。個人的には川崎。5打数無安打、犠牲バントのミス、守備では2つのエラーといいところなしだったが、イチローのヒットから生還した走塁で帳消しにしてもいいんじゃね? と思った。

イチローといえば今大会、いい意味でキャラ違うんじゃないの、という言動であったり行動が多かった。日韓W杯の中田英のような。まああの人はトルコに負けた直後に元に戻ったけども。そもそもは広末のルーズソックス嗅ぎたいとか言っちゃう*1ような明るい人なんだから、何でもかんでも斜に構えたカッコつけ野郎ではない、とは思ってたけど、張り切ってたねえ。チームを引っ張ってきたと。好感度うp。民放ではどうだったか知らないけどJsportsではイチローはもちろん、宮本も裏方として頑張ってチームをまとめてた、みたいな話もしてたなあ。アテネ五輪の主将は伊達じゃないな。ヤクルトファンとしても嬉しい限り。ああ、あと大塚な。投手陣をまとめ上げたとか。こういうプレーでなくてもまとめ上げる人間がいるってのは大事なことよ。

さて日本はWBCの初代王者となったわけだが、まあ正直、運営にしろ何にしろ色々と問題のあった今回の大会で、優勝したから日本の野球は世界一だとはなかなか言いにくいところではある。ただもちろん全く意味のない優勝だとは思わない。これで日本の野球結構すごいかもよ? って話にはなるんだろうし、興行的に成功か失敗かはまだよくわからんが、今後この大会が世界的に定着して、永続的に開催される大会となったときに、初代王者は日本だったと。それでいて今も強いぞ日本、早く見たいな日本みたいな立場にいてくれるといいなあ、なんてことを思った。

*1:食わず嫌い王