駒大苫小牧野球部の暴力事件

どうでもいい僕の話をしますと、先生にビンタされたことを親に言ったら往復ビンタが飛んできました。

 駒大苫小牧高校(北海道苫小牧市)の野球部長(27)による3年生部員への暴力問題で、同校の原正教頭は24日記者会見し、部長が事情聴取に対して「バットで押したり、手で押したことを含めると10回くらいはやったかもしれない」と、これまで「平手で3、4発たたいた」としてきた暴力行為の状況を訂正したことを明らかにした。
 また原教頭は会見後、23日に被害部員の事情聴取をした際、「(たたかれた回数を)3、4発にすれば、(新チームが)秋の大会に出られるかもしれないが、それは真実を曲げることになるよな」と圧力ととられかねない発言をしていたことを認めた。
 同校は、訂正した部長の説明でも「20回以上殴られた」という部員の証言とは依然大きく食い違っているため、24日付で弁護士とPTA役員、同校の生徒生活指導部長の3人で構成する調査委員会を設置。調査委は同日、暴力の現場を目撃した部員7、8人から事情を聴いた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050824-00000258-kyodo-soci

回数の問題じゃないと思うんだがね。「5発以内ならセーフでそれより多かったらアウト」なんてことはない。スリッパで何度はたかれても頭蓋骨にヒビは入らないけど、蹴り1発で肋骨が折れることはあるわけだね。まあスリッパでも数十発叩くのはどうかと思うけど。更には指導目的での「体罰」で生徒が怪我を負ったとして、それが意図的なものなのか過失なのかでは意味合いが大分違ってくる。どっちにしろ処分は免れないがそんなことはもうわかりきってるんでね。高野連が現時点で「隠蔽よりも暴力の方を問題視している」との意向を示している以上、処分の重さがどうなるのかという点では今回の新事実発覚自体はそれほど意味を成さないのでは。暴力行為による結果の肉体的苦痛については相変わらずだし、精神的苦痛って観点でも何ら進展してないし。精神的苦痛って言やあ、家族側はしきりに個人に謝れとか家族に謝れとか言ってるわけですけれども、謝って済むなら警察いらねーよ!と、僕が家族側なら思うのだがどうだろうか。だってさー、謝ってほしいがために一番キツいタイミングである優勝した後に公表するかね?

学校側も家族側もなーんか最終的に15発程度でまとまりそうな展開。そうなればかなり嘘っぽい。

教頭の圧力*1を会見後に認めたっていうのは、会見中の質問応答を受けて会見後に文書で回ってきたということみたいです。

そんなこんなでどうも学校側から胡散臭い感じがしてきましたよと。部長がいる学校側という意味でなく、いわゆる上層部の人間だね。僕は部長と生徒に対してはまだ先日書いた通りの印象を持ってるんで、やもすると部長は最初から10発程度って言ってたけど教頭とかが3,4発にしとけって圧力かけたんじゃね? なんて邪推しちゃったりしてます。校長が優勝旗返還も辞さないって? それを決めるのはお前じゃないだろう。責任取るんで子供たちが勝ち取った優勝旗だけはそのままに、くらい言えないもんだろうか。いや実際にそう言ったらそれはそれで引くが。

当事者以外の何もできない生徒はまだしばらくキツい気持ちで生活しなきゃダメっぽくて、それが一番残念。混迷すればするだけひと夏の思い出として語れなくなるな。

*1:もし本当に素直に「真実を曲げることになる」から嘘は言わんでいいぞという意図であって教頭には圧力をかけるつもりがなかったとしても、これは失言だしむしろその方がバカだ