京都外大西 3 - 5 駒大苫小牧

駒大苫小牧2連覇達成。大会史上6校目、57年ぶりの偉業。47都道府県全てから代表校が出るようになってからは初めてなんだそうです。去年まで優勝すらなかった北海道の高校が連覇ですか。…正直よくわかんねー。駒大苫小牧が強いのはわかるが、北海道代表が優勝だとか連覇だとかっていうレベルに僕の感覚がついていけてない。そりゃ嬉しいけれども、なんか別世界の話っぽくて実感はあまりない。

試合は追いつ追われつの展開。1点先制されれば1点返し、2点勝ち越せば追いつかれ、それでも2点取って最後は三者連続三振で振り切りゲームセット。内容的にはいつも通りのプレーはできなかった。松橋の制球が怪しいのはいつものことだけど、田中も疲労のためか球にキレがなく、制球もアバウト。投手陣を守り立ててきた守備陣は2失策、バント失敗でゲッツーが2個と。連覇を意識したかどうかはわからんけど体は硬かった。

勝敗を分けた7回、2点取ったけれども、この間外野に飛んだ打球はなんとゼロ。田中四球、林がセーフティバント(絶妙)、五十嵐犠牲バント、辻が叩きつけたセカンドゴロの間に1点。本間死球、岡山がボテボテのショート内野安打で2点目。更に鷲谷がこれまたボテボテのショート内野安打。青地でようやくセンター前に抜けようかという当たり、しかし辛酸を舐め続けたショート薮内が好守備で阻むと。駒苫がしたたかだったと言えなくもないのだろうけど、1点目はともかくその後の流れは不思議だったなあ。京都外大西の本田からすれば明らかに打ち取ってるのに。

林はリードオフマンとしての役割を存分に果たして4度出塁。バットコントロールは上手いし長打を打つだけ力もあるし選球眼もいい、んでセーフティバントまでやっちゃうと手が付けられん。それから辻はこの日も2打点。ショートゴロとセカンドゴロの間の2点だったけど、このバッティングがまた上手いんだ。叩きつけてね。どちらも三塁にランナーがいたんで、あれを狙って打ってたんなら相当に渋い。得点には繋がらなかったけど4回のセンター前ヒットも難しい球だった。その間を繋ぐ五十嵐は今大会ヒットこそあまり出なかったけど、この試合でも犠打2つ(どちらも得点に繋がった)と2番打者としての役割は果たした。この3人の並びはやっぱりいいな。3人とも守備も上手いし。

投手は松橋→田中のリレー。松橋は結局最後まで立ち上がりとセットポジションが課題だった。変化球がまともに入らないんで直球がいくら速くても打たれる。今後も野球をやるつもりなら持ってる球はいいのでまず制球を何とかしてほしい。田中は本来の調子が出ず。ただ9回の三連続三振は見事というほかない。ラスト一球はなんと150km/h。末恐ろしい2年生。あとはスタミナをつければこれはそうそう崩れないぞ。楽しみな選手。

京都外大西としては先発北岡が好投していただけに、本田を出すタイミングはもっと後でも良かったんでは? という気がした。5回の失点だってサードのエラーが原因じゃないか。

何はともあれ連覇達成おめでとう。北海道民は沸いております。明日新聞買おう。