日本 2 - 1 北朝鮮

実は大黒の決勝ゴールを見れませんで。後半40分くらいにタバコを吸おうとしたら切れてて。試合内容も相まってイライラ。どーせ点なんか入らないだろと思ってコンビニに行って帰ってきたらなんか白星とか言ってんの。アホかと。バカかと。(僕が)

北朝鮮は固さが取れてからはかなり良かったですよね。アジアカップや一次予選で戦ってきた相手の多くがいわゆるカウンターを主体として、速い縦へのボールに前線を走らせてどうよっていうパターンだったのに対して、グラウンダーの速いシンプルなパスを主体としながらきちんと人数をかけて組み立ててたし、ボールを奪われた後のリスクマネージメントもしっかりしている。攻守の切り替えも速かったし(試合後半はベタ引きでしたけどね)。対する日本はまあずっと固かったですかね。セーフティーなパスを回したりボール保持者がキープして周りを見てみたりっていう風に、余裕を持ったプレーをしようとしているように見えたのだけど、それを北朝鮮は許してくれなかった。複数で素早くチェックしてくるんで、結果的に余裕のないパス回しになってしまってミスが生まれた。特にボランチの2人が顕著だったかなあ。小笠原も周りが見えてない感じだった。シンプルなパス回しが影を潜めてひとりよがりなプレーが多かったような気がするな。

まあ初戦の緊張感ってのはどこにだってあるんだけど、「条件は日本も北朝鮮も同じ」なんてことは絶対なくて、ホームの異様な雰囲気の中(逆にアウェーの異様な雰囲気には割と強い気がする)、2回の経験しかないのにW杯出場はもはや至上命題の日本にとっちゃ北朝鮮のそれよりすごい重圧があったと思うよ。擁護するつもりはさらさらないし、打ち克てなければイカンのだけども、勝った後だからね。少し同情してまう。

高原と中村が入ると状況は一変。まあ高原は決定的チャンスをフイにしたりしてるんだけど、それまでのFWはチャンスすらろくに回ってこなかったし。ポジショニングがいいのかな。中村はまあ別格でしたよ。北朝鮮のラフなアタックなんかどこ吹く風って感じ。人の波を縫うようなプレーぶり。中村嫌いだけどこれはちょっと認めざるを得ない。そして大黒。彼のいいところはボールを全方位から受けられてそれを高い精度でシュートに繋げられることだとどっかで読んだけど、なんか頷いちゃったね。札幌時代とは違うわ。

すぽるとに生出演した高原が否定したよねニッカンの確執報道を。何であんなこと書くのか、みたいに。踊らされたよ、いやまったく)

そういえばジーコ。あんまり比較するの好きじゃないけど、例えば今日の監督がトルシエだったら固まってたよね。試合中の選手交代は問題ない。ピッチ横やハーフタイムで与えた指示が果たして反映されたのかどうかはよくわかんないけど、今回良くなかったのは選手だよね。最初から海外組を使えばよかったのにってのは結果としてそうだったんであって、確信を持って「今日は国内組では固くなるだろう」なんて予想できるはずもないし(このために合宿を組んでなお固くなるって、ねえ?)、コンディションやチームワークを重視しての国内組起用はわからんではないし、それを批判するのは後出しジャンケンってやつですよ。まあ、チーム作りがどうっていうのはあるけど。選手が監督の下で(良くも悪くも)積み上げてきたものを発揮したとは到底思えないな。

あとは審判か。同点が入るまでのジャッジの偏りに辟易。

まあ何はともあれ勝ち点3を獲得ということでね、見てる方としちゃハラハラさせられる内容だったけれども、結果としてはいいスタートを切れた。イランはバーレーンに引き分けなんだそうで、それに比べりゃ全然マシ。次はアウェーのイラン戦です。相手は何が何でも勝ちに来るだろうけど、何とか耐え抜いてあわよくば勝ってほしいですね。勝ったら俄然有利。引き分けでもとりたてて悲観することもないだろうって言えるだろうということでこの結果はほんと良かった。

…ほんとはその後に見たトリビアの「カブトムシ最強決定戦」の方が燃えたけど。ヘラクレスヒョードルを髣髴とさせる。