マルセイユ移籍決定 サッカー日本代表の中田浩

ああ、へえー。

J2の選手がJ1の舞台でやりたいっていう感覚と、J1でもトッププレイヤーと呼ばれるような選手が海外でやりたいっていう感覚とは、根底には同じように向上心とか挑戦したいっていう気持ちがあるはずで、そんなに違う話じゃない。でも世論ではいまだに海外移籍が夢であり期待であったりするわけで、特別視されることが多い。まあそれは代表との兼ね合いもあって、代表の選手が海外でプレーするようになれば本人のレベルアップにも繋がるだろうし、本人も希望してるし、いいことじゃん? っていうのが多分に含まれてるからだろうけど。

とにかく国内の移籍だろうが海外への移籍だろうが、慰留できないのであれば相手からいかにして移籍金をむしり取るかってのはフロントの仕事であり手腕の見せ所でもあるのに、人情で割り切っちゃっていいの? 慰留できずに移籍金も取れないって、これは田邊氏が上手かったんじゃなくて鹿島のフロントが下手くそで馬鹿だったーなんて言われても仕方ないんじゃないのかな。こうして徐々に海外への門戸が開かれてきているんだから、フロントが人情を挟みつつ海外を特別視するのは非常に良くないと思う。

プロサッカークラブは夢や希望を売る商売ではあっても本人がロマンを追いかける必要はないわけで、一選手の夢を優先し、それだけならまだね、中田浩二一個人に夢を乗せるファンはいるだろうけど、でも対価も得られないって、馬鹿でしょ。フロントからすれば選手は商品です。使えないなら解雇する。使えるなら契約する。余所からその商品を売ってほしいってオファーがあれば高く売る。そのあたりに変な人情とか挟まれちゃたまったもんじゃないね。社長が気に入った選手はどんだけヘタレでも解雇しない、そこそこ使えても気に入らないヤツなら解雇、なんてなったら嫌じゃん。