ジェフ市原 - レアル・マドリー

なんつーかあれよね、いくらアジアのマーケティング戦略の流れがあるとはいえ、Jのチームがあのレアル・マドリー相手にそれなりの自分達のサッカーを展開できているっていう画は時代を感じるよな。しかもガチンコ勝負ではないとしても、なんかリードしてる時間帯とかあんの。

とりあえず全体の流れとかは置いといて多少気になるところを。随時追加。

  • 前半20分くらいにマドリーのショートコーナーがあったんだけど、あれは自然だったなあ。そもそもショートコーナーっていうのは常にセットプレーの選択肢としてキッカーと受け手が意識しながらやるべきなのであって、最近の代表でよく見かけるような受け手がマーカー引き連れてコーナー間際まで来ちゃってるのに頑なにショートコーナーを狙おうとするようなアレは何のためにやってるんだろうかと常日頃思っているので、そんな些細なことでさすがとか思っちゃった。ついでに言うと代表のショートコーナーはほぼ受け手がキッカーに返す形ばかりなんですけれども、あそこにもゴール前にパスするか、ゴールに向かってドリブルするか、キッカーに戻すか、味方にバックパスを出すかっていう選択肢があって然るべきなんでね、ほんと何のためにショートコーナーやってるのかわけわからんわ。あれじゃ相手の守備体型なんか崩れるわけがないし、キッカーがそのままエリアに入れた方がマシだろう。
  • グティがキレキレだ。こんな素敵なグティは久しぶりに見た(そもそも見る機会がなかったんだけど)。でもやっぱり彼が輝くのは前線でラウールあたりと絡んだときなのであって、少なくとも便利屋ではないよなと思う。もしビエラを獲得するなら、それはグティにとっていいことなんじゃないかな。そりゃ試合に出られる回数は減るだろうけどね。
  • 解説のどちらかが言ったのか忘れたけど、「レアルはボールを動かすのに対して、ジェフは人が動く」からジェフの選手の足が止まりだすと良くない、と。うーん、ちょっと違うと思うな。マドリーはボールも動いてるけれども、それに対する各選手の感じ方とフリーランニングが的確だから省エネで効果的な攻撃に結び付けられてるんじゃないのかな。ジェフのいいときは逆にボールが上手く通るときで、通らなくなるから足が止まるんだと思うけど。
  • 後半ソラーリは間違いなく出てくる。そういうキャラ付けだ、彼は。
  • 斉藤や水本はそれなりの対応をできているんだけどミリノビッチがなあ。高さは相変わらず強いものをもっているんだろうけど、マドリーは流れの中でDFと競り合ってっていうやり方をあまりせず、マークを外してずらしてっていう方法なので、そうなると横の動きの対応が…。今シーズンもさすがに衰えを感じるプレーとかあったし。
  • そうか何か見たことある顔がDFにいて、でもこんな選手いたかなあと思ったらサムエルじゃないか。あの顔で26歳っていうのは反則。でも20歳くらいからずっとあの顔っていうのはもっと反則。
  • そのサムエルを加えたマドリーのDF陣だけど、別に何も変わってない。良くない。ていうか守備のときに中盤、特にボランチとの連動がないのがまず第一の問題だったんだしな。ジェフだって高さで勝負するタイプじゃないというか高さで勝負できる選手がいないんで、その分だけマドリーの守備の連動性のなさが目立つなあ。
  • 3-1でマドリーの勝利。それなりには面白い試合だったんじゃないかな。