ジーコとかクリンスマンとかファン・バステンとか

スポマガの木崎さんのコラムがとても興味深くて、まあそれはクリンスマンの監督就任の経緯とか、クリンスマン就任に対するドイツ国民の反応なんかについて書いてあるんですけれども、何というか、すごくジーコ臭がしました。監督就任がフォクツの冗談に対する即答だったという場当たり的なものだったとか、国民の賛成派・否定派の割合が真っ二つだったこと、そしてその否定派の意見がかなり手厳しいこと、監督経験がないこと、現役時代攻撃のスーパースターだったこと、アシスタントコーチが身内というか息のかかった人間であること、規律を重んじるお国柄などなど。似すぎ。ただ性格はかなり違う印象があって、真面目な方なんで、それが全ていい方向に向けばそれだけでかなり違ってくるんでしょうし、自国のスターですしね、カリスマ性だけでも持っていける気はする。ただ2年しかないのがどうでしょうかね。それにドイツのもっと深刻な問題は監督ではなく絶対的なアタッカーの不在でしょうし。

そしてファン・バステンの代表監督就任、発表間近ということで、やっぱり現役時代攻撃のスーパースターだし、なのに本人乗り気だし…みたいな、まあつまり似てるんだけど、お国柄はかなり違う。基本的に「監督っぽい」人間が監督をやってるときは、セードルフとかダービッツとか、それはそれは多くの人間が不満を漏らしてバラバラになるっていうのが当たり前になってきてて、つまり、より個を主張するところだと思うんですよ。こういう場合監督に求められるのは絶対的なカリスマ性であり、人身掌握術が上手くなきゃいけない。人身掌握術が上手いかどうかは実際見てみないとわからないんですが、カリスマ性は言わずもがな。ライカールトの前例もあるんで、個人的にはなんか安心できる。贔屓目に見てるだけかもしれませんが。彼は今アヤックスリザーブリーグで指導にあたっていたということで、それを聞くとどうしても今年のサポーターによるフェイエノールト選手への暴行というのが思い出されて嫌なんですが、その騒ぎを収めたのはアヤックスの選手ですし…ってこれは当たり前のことか。

何にせよジーコと日本代表の二の舞にはなってほしくないものです。クリンスマンはよくわからないところで「フランス・日本・米国で多くのことを学び」とか、不安にさせることを言わんどいて。人のふり見て我がふり直せ、なら大賛成。おいらスパーズファンだからあんたのこと好きなのよ。頑張れ。超頑張れ。

と思ったら息のかかった人間にすら拒否されたようなので、えーと、なんだ、その、超がんばれ!