平山相太について(個人的メモっぽい内容です)

平山は、見た目がっしりしているとはとても言えないし、昨日のオーストラリア戦を観ても相手に比べてひょろっちいなあと思うんだけれども、何で競り勝てるのかというと、長身はもちろんだけどジャンプのタイミングとか体の使い方がとても上手いからなのかな、と思う。五輪予選が終わったばかりのときはその辺りのテクニックすらパワーで弾き飛ばされちゃうような屈強なDF相手だと機能しないんじゃないかと思ったけど、とりあえずギリシャやオーストラリアレベルなら自由とまではいかなくても十分勝てる「高さ」を持っているようなんで、とりあえずそれは安心。競り勝てるなら他のチビッコたちがちょっと意識すればすぐ機能するようになると思う。

ただちょっと気になるのは平山の特長である(と僕が思う)体の使い方なんだけど、手を使うんだよね。個人的には昨今のサッカーでゴール前のFWとDFの押し合い圧し合いにおいて手を使わない奴なんているかー? と思うんだけど、審判によっては手を使って競り合うことに過剰に反応する人もいる。じゃあ手を使わなければいいじゃん? なんて簡単な話じゃなくて、バレないように手を使う、あるいはファウルを取られないような手の使い方をする必要があるんだが、当面の目標であるアテネ五輪はすぐ間近に迫っていて、これは意識を改善したからどうって話じゃないから時間が足りないと思う。もし平山が機能しなくなるとこのチームは破綻しちゃうんで(何回か大久保・田中達也のチビコンビを試したって良かったんじゃないかなと思うけど、今更だな)どうすりゃいいのかなー。たとえ競り勝てなくてもそのこぼれ球を拾えるようにできれば平山の役割としちゃ十分なんだが。

高松が平山と比較してポストプレーに関してはほとんど機能しないのは、ひとえに平山の特長を持たないからで、もっと言えばポストプレイヤーのタイプじゃないんだな。ポストプレイヤーっていうのは空中戦における強靭さと柔軟さを兼ね備えているべきで、そういう意味で僕が思う歴代最高のポストプレイヤーはナイアル・クインだと思うんだけど、高松はバランスはいいんだが強靭というほどでもなく柔軟ってほどでもないのかなと。平山は強靭さにやや欠ける感じはするけど空中戦での柔軟さはかなりのものなのかな、と。