コンサドーレ札幌、ホームでサガン鳥栖に1-2の敗戦、17試合勝ちなし

また1-2…。

去年は鳥栖が3勝しかできなかったんですけど、今年は札幌がそうなりそうな予感。まあ仕方ないですよ。金もなければ外国人もいない。スタメンで出場している中には今年プロになった選手もいる、どころかスタメンを除くとほとんどが経験の浅い若手ばかり。今年は辛抱なのですよ。ジャガイモとホッケを食って頑張っていける選手たちと、来季以降に向けて頑張るしかないのです。

ヤンツーさんの掲げている「アクションサッカー」っていうのは、まあ正直なところ身の丈に会ったサッカーとはとても言えないです。岡ちゃんが札幌の指揮を執った初年度も同じように理想とするサッカーを追ったために5位という不本意な結果に終わり、次の年から徹底したカウンターサッカーをしてライバルの浦和にぶっちぎりの大差で優勝を決めた*1んですけれども。よほど戦力が整ってない限りJ2でそれなりの勝ち点を残すにはカウンターサッカーしかないといってもいいんですけど、今年の札幌は急いで結果を残すつもりもなくて、あくまでも育成の年であるということをシーズンが始まるときに既に宣言してますんで、俺は別にいいんじゃねえの?と思います。さすがに選手の技術面や戦術の浸透度を見てもまだまだ物足りないんですけど、よかった探しをしながら観戦しては、いいプレーがあったりするとそれだけでもいくらか楽しいんでね。いや、負けても楽しいよ! なんてことは言うつもりはなくて、そりゃやっぱり悔しいんですけど、我慢。てめーら2年後見てろよー。

で、今回の試合。久しぶりに民放の生放送があったんで観られたんですけど、どんだけ悪いのかと思ったらそうでもなくて、後半にいたっては完全に札幌ペース。砂川の出場停止で相川がトップ下に入って新居と清野のツートップという形だったんですけどこれがなかなか息が合っててね。今季のFWは清野と新居か相川という組み合わせが多かったからか、清野がやりやすそうに見えた。何気に今季7ゴール目。

あとは大森健作が1年ぶりに復帰。久しぶりー。長かった。00年から左サイドを走り回って好守に貢献してきた選手なんで、左サイドに彼の姿があるのはなんとなくホッとする。いや、まあ技術的なことよりも精神的な部分でね…。でもストッパーの起用。でもガンガン上がる。スピードはともかく運動量とクロスの精度は和波や市村よりは上なんで、ようやくパスの出所ができたかなという印象。

清野が当たり始めてきたんで、相対的に最終ラインの守備の拙さはひどいなあという印象。中盤から高い位置でのプレスっていうのは結構できてたんで攻撃の芽を摘む場面も増えてきたし、こぼれ球も拾えるようになってきたんだけれども、そうしてやや前がかりになったときに長いボールを放りこまれたときの対処がやけに慌てている印象がある。健作がかなり上がるんで残りの2人で対応する形になるんですけど、そういう展開だと曽田はともかく佐藤尽とか西澤(この試合出てないけど)にはスピードがないんで、スピードを活かした攻撃にはめっぽう弱い。あとはまあ、なぜか集中力を切らす場面が目立つような気がするね。この辺はちょっと意識を変えればどうにかなると思うんだけど。

*1:エメルソンがいたんで、引いて引いて守ってから前線にボール入れるだけで勝てた。もちろん播戸や山瀬も頑張ってたんですけど。