イアン・ソープ、男子400メートル自由形の五輪出場権を逃す 予選でフライングによる失格

ちょっと遅いですけど。

日本でいうところの高橋尚子と状況が似ている。賛否両論あったものの、結局のところ「選考会で結果を出せなかったのだから仕方ない」という理由より説得力のある擁護はなかったですね。極論を言えば、実績抜群だけど70歳のおばあちゃんがマラソンを走れるわけもないのですからね。

ただ高橋尚子の状況と決定的に違うのが「ソープはタイムを出すことすらできなかった」という点でしょうか。泳ぐ前から五輪出場権を逃してる。つまりこの件に関しても「選考会の結果が絶対」を貫くのであれば、ソープは「五輪本番でも失格する」という可能性を大いに認める選考であるということです。これは大問題。失格は絶対にないけどタイムは落ちる選手か、タイムは申し分ないけど失格の恐れがある選手、どっちを選ぶかっていうと後者って考えるのが自然だと思うんですけど、ソープの場合はタイム自体が残ってないからそういう議論においては論外になってる。選考されてないということです。失格だろうがなんだろうがとりあえず泳がせてタイムは残して、それを議論すべきだと思うんだけど。ルールに囚われすぎだろ、いくらなんでも。