チャンピオンズリーグ:レアル・ソシエダ対リヨン

シャビ・アロンソが観たかったのでとりあえず前半はこの試合。スペインの試合は今季から観れる環境でなくなったため、結果の出ていないレアル・ソシエダの内容はわからなかったし、フランスリーグはろくに観たことがないので前情報はほとんどありません。

初めからリヨンは前に出てくる。アウェーなのでもう少し慎重に来るかと思っていたので少々面食らった。ゴブーやマルダのボールコントロールが独特。また高い位置から早くプレッシャーを掛けに行くので、ソシエダはなかなかスピードに乗れない。それでもワイドな攻撃は健在のようで、左はガビロンドとアランサバル、右はカルピンとロペス・レカルテが縦に激しく動く。センターではコバチェビッチが待つが、これをリヨンはエジミウソンやデフランドル、或いは左のサルトルが2人以上でプレッシャーを掛けて仕事をさせない。特にサルトルはなかなか良くて、サイドの高い位置でカルピンがボールを持てば密着マーク、かつコバチェビッチへの意識も忘れない。またニハトには中盤のディアラがしっかりチェックに行く。ピボーテシャビ・アロンソやアルキサは高い位置からのプレッシャーによりボールを落ち着かせることができない。それでもカルピンを中心にゲームメイクをし、コバチェビッチは抑えられているもののニハトシャビ・アロンソがやや遠い位置からシュートを打つ。

そのリズムがシュレルのオウンゴールにより崩れてしまう。あの場面は左サイドバックのレカルテが上がってしまった後のスペースからマルダがドリブルで抉り、低いクロスを入れたところGKベステルフェルトとシュレルの連携ミス。もったいないことをしたねえ。ソシエダのDFはサイドが超攻撃的なのにセンターバックが能力的に心許ない。だから高い位置でプレッシャーを掛けられて、ボールを奪われてしまうとどうしてもあたふたしてしまう。焦ったソシエダパスミスを連発。カルピンも怪我明けのためか、ゲームメイクに関してはそつなくこなすものの、運動量やキレに関しては今ひとつ。左サイドのガビロンドやアランサバルは精度を欠く。コバチェビッチは激しいプレッシャーによって前線でボールを落ち着かせることができない。ニハトに関してはボールすら入ってこない。こりゃあちょっとマズいね。ソシエダには勝ってもらいたいのだが。