決勝T4試合

ドイツ 2 - 0 スウェーデン

ドイツが早い時間に2点取ったことで大観衆がすっかり出来上がっちゃって、その上ルチッチ退場、ラーションがまさかのPK失敗。イブラヒモビッチはやはり怪我の影響か精彩を欠くどころか居ても居なくても変わらんような状態。これではスウェーデンに勝ち目なしか。ドイツは開幕戦からFWが絶好調、バラックも上り調子と攻撃面では良好。やはりメルテザッカーメツェルダー、それに右のフリードリヒが不安。フリードリヒなんか俺がやった方がまだマシじゃね? ごめん調子こいた。次はアルゼンチンだが、点の取り合いになるか、アルゼンチンがクローゼあたり完封して快勝かっていうイメージしか湧かない。フリンクスリケルメを抑えることができれば戦術的には上手く行くかもしれないが、あのDFでは個人でやられそうな気もするなあ。点の取り合いになってくれるとこちらとしては面白い。

アルゼンチン 2 - 1 メキシコ

メキシコはグループリーグではボルヘッティが怪我した影響もあってアンゴラに分けたり、アルゼンチンと渡り合えるのかなと思ってたけど、やるじゃない。特に前半は(追いつかれたものの)メキシコペースで進むという個人的には意外な流れだった。マルケスの貢献度は異常。中盤もコンパクトかつ運動量豊富に組織的な守備が完成されていて、さしものアルゼンチンも手を焼いた。ペケルマンが打った手はリケルメアイマールの共存。ここで来るか熱いねえとか思ったが、その内容はいまひとつ。リケルメ中心でやってきたチームにもう一人司令塔が入ったことで狙いがぼやけちゃった感じ。カンビアッソが下がった分中盤の守備にも綻びが出た。メキシコとしてはここで勝ち越せればって感じだったけど、流石に疲れた。延長戦を戦うだけの体力は残ってなかったかも。マキシ・ロドリゲスのゴールはすごいの一言。あれをやられてはしょうがない。アルゼンチンは層の厚さが異常だし個々の能力も各選手の調子も参加国ではトップじゃないかと思ってるんだが、右SBが若干弱いか。エインセも僕はあんまり信頼できない選手で、どっかで落とし穴がありそうな気もする。でもドイツにはやられないと思う。

イングランド 1 - 0 エクアドル

あんまり期待してなかった試合が案の定低調に終わっちゃったという割とどうでも良かった試合、かなあ。今のイングランドが抱える問題は如何にして点を取るか、なわけだが。守備に関しては堅いエリクソンが率いるだけあってガチガチのコテコテでまー堅い。いつぞやの強くてつまらんイタリアくらい堅い。イタリアはまだ前の3人で崩すだけの能力があったからいいが、今のイングランドにはセットプレーしかない。いわゆる黄金の中盤が機能してない。各々の調子がまだまだ。ここがもうちょっとマシならなんぼか楽しい試合になるんだろうけど。ルーニー1トップも無理がある。そりゃオーウェンを怪我で欠いて、残りはクラウチとリーグ未出場のウォなんとかしかいないし、さてクラウチルーニーでどうかってやってみりゃ全然合わないんじゃ選択肢も限られるだろうが、だったら何で他のFW入れとかなかったの、と今更ながら言いたくもなる。駒がないわけじゃなかったのに自分で捨てちゃった。こういうチームには頑張って欲しくないが、どうですかね。案外勝ち進みそうな気も。次は選手起用に頭を悩ませているであろうポルトガル相手だしな。

ポルトガル 1 - 0 オランダ

ベスト16では一番の好カードだったんだろうし、熱い試合ではあったけど荒れに荒れて好ゲームとは言い難い。両チーム退場者2人ずつ出たが、計4人でよく済んだなっていうくらい荒れた。まあイエローは16枚出てるわけだが。16枚ですよ。初めて見たかも。ブラッターにも今回ばかりは同意。ゲームコントロールなんか皆無。J2にでも来い。いや来るな。ちょっと調べてみたらドイツ-コスタリカとフランス-スイス戦の主審か。普通にやってた気もするんだが、何が彼をこうさせたんだろうか。ひどいテンパり具合。

ポルトガルが勝ったけど、ファン・バステンの謎采配なしでもう1回このカード見たいなあ。ニステル外してカイトを真ん中、攻撃はウインガー頼み。アドフォカートのダメ采配が際立ったEURO2004と何も変わらん。意図がわからんという意味ではアドフォカート以上だが。監督の腕はジーコといい勝負なんじゃねっつーかジーコの方がまだマシじゃね? ってくらい酷い。駒はいくらでもあるのに。もったいない。デコ、コスチーニャC・ロナウドを欠くポルトガルイングランド戦は厳しくなるな。どっちを応援していたわけでもないが、何もかも残念な結果。