クロアチア 0 - 0 日本

33℃だっけ? 俺だったら寝てるだけでバテるね。

酷暑の中でクロアチアは若干戦い方を変えてきた。激しいプレスが陰を潜めたというより、プレスを掛ける素振りもなかったかな。ゴール前を固めつつ様子見、相手が入ってきたらチェックして、ボールを奪ったらスルナを経由するなりして早め早めに前線へ。典型的なカウンター。ポゼッションしつつペースを握りたい日本としてはやりやすい形にはなった。まあ初動位置が下がっただけであって元々ショートカウンター中心の戦い方をしてきたクロアチアだから、その鋭さもそれなりのものがあってちょっとヤバかったけど。長い距離を走らされたプルソやクラスニッチは後半途中から完全にバテバテ。それまでを危ない場面を何度も作りながらも相手が外してくれたりして守りきったおかげで何とか零封できたって感じ。PKも川口が神セーブ。ほんとこの人は大舞台に強いな。

日本の守備の対応だけど、案の定というか何というかスルナ対策はなかったっぽいね。三都主が間を空けるせいでヒヤヒヤさせられたが、単純にスルナの日じゃなかったのか、あるいは三都主の守備が物珍しくて調子狂ったか(笑)、クロスを上げられまくった割にピンポイントは数えるほど。プレースキックは危なかったけど。意外だったのは逆サイドのバビッチがほとんど仕事しなかったこと。中村を警戒したのかもしれないが、本来守備はあんまり上手くない選手。ポジショニングもおかしいからボールをちょっと横に振っただけでスペースがドカンと出来たり。そこを使って幾度かチャンスを作れた。日本としては攻撃的に来てサイドのイニシアチブを取られた方がヤバかったと思う。まあ加地も攻守に頑張ってたけどね。カウンターに対してはまあ、オフサイドトラップなんかもっと上手に掛けられれば良かったんだろうが、PK以後メダパニ食らった宮本にライン統率するだけの余裕なんかあるはずもなく。そもそもそういう共通理解があるかどうかも疑問だが。んでロングボールの出所も抑えられないんじゃある程度食らって当たり前。いつ点を取られてもおかしくない状況だったけど相手が外したりってのは先に書いた通り。

攻撃はボールをキープしながら自分のペースでやれたのが大きい。今の日本が悪い流れに陥るパターンとしては大抵ポゼッションで負け、守備の際にはとりあえず下がれな約束事から押し込まれてどうにも、ってのが多いんだが、ボールを持たせてくれたおかげでそのパターンはなくなった。ただしFWの仕事場ではこれでもかってくらい厳しく当たって来るために高原と柳沢はほとんどサッカーできず。それでもボールのお陰か知らんがミドルがよく決まる今大会、中田や小笠原、三都主が積極果敢にシュートを打って相手ゴールを脅かした。当然クロアチアは中を固めてくる。そこでサイドを使えれば良かったのに…って話を中田がしてたけど、特に後半は加地なり三都主なり3バックの横に入る動きができてたと思うな。事実3本くらいサイドからの崩しで惜しいのあったし。中がヘタレたお陰で点にはならなかったけどね。

ジーコに関しては、この試合ではフォーメーション変更なり交代策なり良かったんじゃないですか。クラニチャールにやられまくりの福西に代えて後半頭から稲本とか、ヘタレた柳沢に代えて玉田とか。その玉田が仕事したのは力んでパスになったシュートだけで、後は疲れてる奴らに何を期待してるのか下がってきて楔になろうとしてたけどね。楔になったって上がってくるだけの体力残ってる選手がいるわけがない。もうみんな疲れてるんだからてめーが前行って裏取れよって感じだったなあ。とにかく玉田がイマイチだったのはジーコの責任じゃあない。ここで選出した責任が云々ってのはナシね。めんどくさいし。まあ大黒はもっと早く出しても良かったとは思う。

適当に内容の感想書きましたが、今やってるのは本番なわけでね。結果に勝るものはない。で、結果は引き分けで、次のブラジル戦を2-0以上で勝つのが最低条件という厳しい状況。対クロアチアは負ける可能性もあっただろうけど反面勝てる試合でもあったんで、残念。自国開催以外では初めての勝ち点となったわけだけどまあ、そんな小さいこと目指してるわけでもあるまいし。決勝トーナメント進出の可能性はもう耳掻き一杯分くらいしか残ってないけど、ゼロじゃないんでね。とりあえず勝ちに行こうぜ。ブラジル? 知らんわ。カボチャとでも思っておけ。