オーストラリア 3 - 1 日本

試合前にはオーストラリア相手に負けることもあるだろうなとは思ってたし、試合途中からこれは怪しいなあなんて思うこともあったから、結果そのものが泣くほどショックだったわけでもないんだが、残り6分で3点はねーよなあ。ま、札幌なんかロスタイムで3点入れられたこともあるけどね!

この試合のオーストラリアに対して上手いとも戦術が固まってるとも思わんかったし、フォーメーションが戦前の予想と若干違っててもそう奇策が成功するもんでもなし、キューウェルは出てきたけどやっぱり調子が上がらないようでトップ下から緩いパス出す程度の働きしかしてない。これが対日本でなくその辺のグループで見てたらああこりゃリーグ敗退だろうな、程度にしか思わんわけだが。そんなオーストラリアに対しても序盤から攻め込まれては川口に助けられる日本選手の動きの硬さにはびっくりした。パスは合わないわトラップでかくなるわで散々。中盤はスカスカ。そりゃある程度押し込まれるのも道理ですわ。パスをスカって軸足に当てるとか久しぶりに見たし。

わずかに外れた高原のシュートから徐々に落ち着きを取り戻して、相変わらずスカスカの中盤とバイタルエリアを付かれてはたびたびピンチに陥りながらも攻撃の形が作れるようになって、あのラッキーな先制点が生まれた。そこから後半途中まではまあ負けないだろうなという試合運びができていたと思うんだけどな。動きだけは一級品でゴール前で消極的な姿勢ばかり見せるFWの2人にイライラしつつも。

後半に入ってからはオーストラリアがバテバテで日本優勢。それでも消極的なFW。駒野が上手にオーバーラップしつつもフリーで上げたクロスは明後日の方向。調子に乗ったサントスが例によって1対1を仕掛けて流れが停滞。なかなか次のゴールが奪えないまま次第に日本もバテてきて、そこでオーストラリアはDFに代えてケーヒルアロイージという攻撃的な選手を投入。日本もいい加減動けよーとか思ってたら柳沢に代えて小野投入の謎采配。圧倒的に支配され始めて後半39分、川口の確変が終了し飛び出したボールに触れないという致命的ミスを犯して失点。立て続けに3失点と。3万勝ってたのに調子に乗ったらトータル10万負けた感じ。追い付かれた直後に駒野がエリア内でなぎ払われてPKあるかとも思ったけど、先制点考えるとトントンかもなあ。

泥臭さが足りん。ボディコンタクトが弱い。走らない。まあこれはバテたせいもあるけど、オーストラリアだってバテながらも体当てたり足を伸ばしたりして懸命に止めてたわけで。だからイエローカードが飛び交ったんだが、とはいえ今の日本の実力からして累積警告なんか気にする余裕あるかって話。

交代策はまーこれでもかってくらい名将と迷将の差が出たな。柳沢は確かにバテてたから納得できるけど、小野はねーわ。調子が上がってない選手な上に逃げ切るにしてももう1点取るにしても中途半端な人選。ジーコが掲げるポゼッションサッカーってんですか、パス能力が高い小野を置いて中盤を落ち着かせようとしたのかもしれないけど、順番が違うだろう。ボールの奪いどころが全く定まってないんだから。守備的な選手を入れるとかさあ、引き篭もってカウンターなら前線にフレッシュな選手入れるとかあっただろうに。結局小野は何もできず、対するオーストラリアは交代選手が得点を決めるという結果に。タイミングも遅すぎた。同情的に見りゃ坪井の負傷退場があったから遅れた、ってところなんだろうが、それにしたって遅すぎるわ。

次はクロアチア。謎のウイルスに侵されたり守備が固まってなかったりで思ったよりはやり易いかもーと思ってたんだけど、こりゃ相手がどうこうじゃないね。今更戦術がどうこう言ってもしゃあないし、とりあえず選手の姿勢を改めなさい。マルタ戦の日本のままでした。もっと必死にやれよう。すんごい適当にやってる感じだったよ。