WBC2次リーグ:日本 3 - 4X 米国

んーまあ、何というか、上記のような感想。

問題のシーンについてはESPNが無能*1なためにウィンの捕球と西岡の離塁を1カットで収めた映像がなく、何だかよくわかんねえ。1回目のVTRでは西岡の離塁が早かったが、2回目以降は捕球が早いと。単純に考えれば完全同期が取れたのは2回目以降のVTRってことになるんだろうし、僕はそう確信してるが、とりあえず視聴者レベルで保証するものは何もない。編集を行ったおっさんか兄ちゃんかが何故かアメリカ嫌いでわざと捕球を早くした、と考えられなくもない。

でも問題はそこじゃない。実際に離塁が早かったかどうかはともかく、何で最初はセーフと判断したのか、そして何故その判定が覆されたのかという点。判定が覆ったのは明らかに米国のアピールプレー後であり、それまでは少なくとも塁審がOK出してたのでね。アンパイアが見えてたんならその時点で判断すべきだったし、塁審が離塁が早いと判断していたのならば素直にアウトをコールすりゃ良かったわけで。人間なら誰しも間違いはあります、ええそうでしょうとも僕なんて間違いばかりの人生ですし、だけど覆すのはどうにも納得いかん。「えーとよく見てなかったけど、言われてみれば離塁が早かったかも…」だったのか、あるいは「まあ捕球が早かったけどアメリカに勝ってほしいし、いいか」だったのか、どちらかしか思いつかん。どっちにしろ審判としちゃ失格なんだが。この判定以外でも、どうやら可変式ストライクゾーンを導入しているらしく、さすがにマイナーの審判であるなあと思った。

試合としては面白かったです。真剣勝負の場で日本を代表する投手がジーターやらAロッドやらっていうメジャーの一線級に挑んで三振を奪ったり、あるいは打たれたりするという画は今までになかったもので、非常に興味深いものであったし、またドキドキハラハラさせられた。ウィンはやっぱりイチローが打つとてんでダメというジンクスを継続中のようでホッとした。試合そのものも非常に拮抗していて好ゲームと呼ぶに相応しいものだった。1次リーグA組のつまらなさに「まあ1回目から上手く行くわけないよな…」とか思っていたのが全く浅はかだったと思い直すに至るだけの魅力あるゲームだった。それだけにああいう疑惑の判定みたいなのが出てきちゃったのは非常に残念でならない。あと悔しい。ムカつく。

とりあえず日本にはメキシコと韓国に勝ってですね、次のステージで米国を叩きのめして頂きたい。そうじゃなけりゃ腹の虫が収まらん。だいたいあそこで1点取ってりゃ二死一・二塁のチャンスが続いてたはずだしよー。勝ってたら大塚だって出てきただろうしよー。

ある程度メンバーの入れ替えも考えて欲しい。この試合では3番・4番・5番に快音なし。多村や松中はともかく、福留なんか1次リーグでもヒットがHRの1本しか出てないんだから、無理に使う必要もないんじゃないのかしら。福留にパワーで比肩する選手が和田くらいのもんで、その和田がコンディション不良だという事情もあるのだろうが、そんな長打力に拘る必要もないだろう。パワーに目を瞑れば金城とか青木とかいるし。あと谷繁が3三振と打撃では全くいいところなし。リード面は素人の僕にはよくわからんけれども、上原以降3人がロッテの投手なのだから、その時点で里崎に替えても良かったんじゃないのとか、関連して谷繁にバントやらせるくらいなら代打宮本の方がいいんじゃないのとか。小笠原にバントさせて谷繁で返すって何かおかしくないかとか。や、谷繁嫌いじゃないけどさ。王さんの采配は結構謎なところがあるので、他のコーチもしっかりアドバイスしてあげてください。

ヤクルトファンとしては岩村が攻守で色々とキーマンになり。初っ端のエラーに始まり、安打2本、幻の犠牲フライも岩村。時折ダイビングキャッチなど好プレーを見せる一方、9回には送球が逸れてエラー(記録は西岡)、と思ったら藤川の好フィールディングを活かすべく懸命に足を伸ばして捕球とか。まあリトル松井系で、時折素晴らしい動きを見せる反面、元々守備の信頼性自体はそれほど高くないのだが、今江にしても似たようなもの。新井は守備に関しては論外だし。天然芝に慣れないボールと色々やりにくいだろうが、メジャー志向が強いんならもうちょい守備も頑張って。

*1:このシーンに限らず試合通してカメラワークの拙さはあんまりだ。アルバイトにでもやらせてたんですか。