Jリーグ閉幕
J1はここのところ低調で厳しいかと思われたG大阪が再逆転。宮本の涙…。西野の涙には何も感じなかったけど。C大阪はロスタイム直前の今野の得点で夢を打ち砕かれた。賞金1億6000万をフイにさせちゃった今野。優勝したG大阪のゴールマウスを守った藤ヶ谷。代表にも招集されてブレイクした大黒。出番に恵まれなかった吉原。えー、みんな元札幌です。帰って来いとは言わないけど、羨ましいね。ガヤなんか去年はJ2最下位のGKでしたよ。年間勝ち点60での優勝は史上最低。それだけ混戦だったわけだ。
J2は甲府が京都に先制されながら2点奪って勝利。仙台が福岡と引き分けたため逆転で甲府が入れ替え戦へ。J1に負けず劣らず劇的ですなあ。試合前は仙台有利と見ていたので、ていうか甲府が京都に勝てるとは思ってなかったのでちょっとしたサプライズ。
さて札幌。草津相手にややてこずりながらも何とか勝利で終えることが出来た。山形も勝ったため一応の目標だったトップ5はならなかったが、昨年ゼロからのスタートで昇格争いに絡むところまで勝負できたのは評価していい。去年終えた頃は、いや今季第1クールを終える頃までは、正直ここまでやれるとは思ってなかった。着実に成長している。喜ばしいことです。
試合は草津に1分で先制される。ここのところDFの集中力が欠けているようで、前節ようやく完封できたと思ったら立ち上がりに凡ミス。しかしすぐに清野が第4クール9点目となる同点弾。シュート技術は本当に高い。受けたパスを上手くコントロールして万全の体制からシュートを放てるようになってる。今シーズン通算が10点、しかも今季初ゴールが9月18日の福岡戦なのだから*1、この好調には驚きと共に若干の不安も。シーズン通してこのイメージが続くなら下手な外国人より優秀、どころか単純計算で36点取ってたわけだが、昨年も前半で9点取った後パッタリ途絶えてしまったように、シーズン通して活躍できるかどうかにはまだまだ疑問符がつく。まあ36点はあり得ないけど20点取ってくれりゃ一流のストライカー。更なる奮起を期待。
前半はその後も何度かチャンスとピンチを迎えつつ追加点はなし。清野のシュートがポストに阻まれたり、池内のヘディングがネットを揺らすもオフサイドだったり、かと思えばカウンターに慌てて対応が遅れたり、パスミスから追い詰められたり。そんな中で光っていたのはデルリス。柳下監督から最終戦で来季の去就が決まると言われ期するものもあったのだろうけど、右サイドを中心によくチャンスメイクしていた。清野のゴールはデルリスのクロスから生まれたもの。ようやく全体の動きと1つになってきた印象。前半終了間際の負傷退場が惜しまれる。本人も悔しいだろう。どうやら怪我はそれほど重くないみたいだけど、これで来季は完全にグレーな状態。個人的には残して欲しい気もするが、より能力が高いとか、ウチのサッカーに合う選手を連れてくるのも一つの選択肢ではある。
デルリスの代わりに出てきたのはユース上がりの1年目石井謙伍。相川も中山もいない状況で久々の出場機会、そしてチームメイトから何度もチャンスを貰ってたのだが、ことごとくフイにしてしまう。チャンスが生まれるということは本人の動きもいいわけで、あとはシュートなのだが。後半19分に初ゴールを決めてこれが決勝点、試合後にはお立ち台だったが、まあもっと練習しないとね。期待してます。
後半40分には高円宮杯準優勝の立役者、藤田征也が右サイドに投入。短い時間だったが持ち味はしっかり見せた。鋭い動き。トップ昇格は間違いないし、彼も来季に向けて有望株。
全体を通してはやはりDFの不安定さが気になるところ。第4クールで清野が爆発しながら勝ちきれなかったのも点を取られてるからで、これでは結果も安定しない。3バックの真ん中を務める曽田がポジショニングを誤り釣り出されてしまったり、あるいは付くべきところでフリーにさせちゃったりしてる。曽田は対人は抜群に強くてもこの辺りの統率はなあ。元々FWでDF経験は浅い*2ので、この辺は西澤辺りが指示してくれればいいんだが、現在長期離脱中で過度な期待もできず。池内も元々はSBなので時々甘いところがある。あるいはボランチが上手くカバーするなり前から抑えるなりしてくれればいいんだが、今のところ新戦力に頼らざるを得ない状況。柳下監督が上手く指導、修正してくれることを願う。
試合終了後にはサンクスウォーク。今季限りの選手もいて、涙を流してたり。必然的にこちらも半べそ。戦力外になった権東辺りに柳下監督が肩を叩いて何か言ってる姿が印象的だった。貰ったカードは「11 1年間一緒に戦ってくれてありがとうございました」でした。ちょ、もうちょっと気の利いた…。
