コンサドーレ札幌 2 - 0 水戸ホーリーホック

観客7000人弱とやや寂しいスタンド。不祥事が影響したのかどうかはわからんけど、日ハム@札幌ドームの試合と被ったのは多少響いたかもしれない。気温10℃前後にいつもの厚別以上の強烈な風が吹いてるとなれば暖かいドームでビールでも飲みながら野球見るべ。試合前にUSが退場。そして開始直前になって再登場。こういう意図でやったみたい。僕は1人寂しくSB席で見てたんだけど、悪かないなと思った。

試合は2分で水戸のオウンゴールという拍子抜けするような幕開け。強風でボールコントロールを失ったか。何が起こったのかわからず、歓喜を爆発させるにも何かタイミングを失ってしまったけど、守備的な水戸相手に早い時間の1点が持つ意味は大きかった。風下の前半は守備面で落下点のズレなど苦労が絶えず、攻勢を強める水戸相手により守備意識を強く持つ必要があったし、今季は水戸のようなドン引きの守備に対して札幌の選手が攻め手をなくすことが多かったんだけど、先制点があったお陰でまず守備を落ち着いてこなすことに集中できたし、攻撃に関しても攻めざるを得ない水戸の守備が甘くなって結構自由にやれた。今季初出場の林がボールをこぼしてもDFが素早くケアに回るとか。林に関しては守備範囲の広さやコーチング等で高原よりも頼りになるのだけど、復帰初戦がこの風ではちょっと可哀相だったかな。

FWは前節で負傷し復帰は第4クールになるという堀井と練習中のアクシデントがあった相川を欠いたため、スタメンが清野、サブにはユース上がりの石井が入った。清野は今季ほとんど出番がなくて、ヤンツーが言うところの課題もこの試合を見る限りはまだまだ改善できてないのかなという感じ。対称的に後半途中から入った石井は思い切りのいいプレーを連発。初出場にも気負いはなく、失うものは何もないという意識でやれたんではなかろうか。もう数試合は出せるところで出しながら様子を見る必要があるものの、楽しみな選手が出てきたなという印象。まあ、相川や現在鳥栖の新居のときも似たようなこと思ったんだけど。あと中山元気が今季2点目を含む活躍。持ち前の献身的な動きとポストプレーに加えてFWとしての怖さも出てきた。得点シーンの後ろから来たパスに対するトラップはまさに絶妙で、この時点で勝負あった。

それから今季初先発の徐暁飛。知らん人に説明しておくとU-23中国代表に選ばれたこともある外国人なのだけど、日本の大学卒で外国人補強というよりは新人。で、コンサでは他に見ない鋭いクロスを持っているファイタータイプの選手。ただこの試合を見る限りは、その他の動き全般でまだ岡田に及ばないかな。逆に岡田は動きは最高にいいのにクロスがしょぼい。微妙なところではあるけど相手の守備が堅い場合徐は何もできない気がするんで、今まで通り試合展開を見て状況次第ではサブとして出していくべきだろうか。

あと細かい部分はテレビ放送見てみないことにはわからないけど、とにかく勝てて良かったというのが第一。試合後にはヤンツーがマイクを握ってサポーターに謝罪と今後の飛躍を約束してくれた。髪切ってヤンツーかわいいよヤンツー、ではなくて、去年サポーターがピッチに乱入したときに監督自ら出てきてなだめるとか、そして今回のこととか、サポーターのことを本当に大事に思って、何とかこの期待に応えようと尽力してくれているのがすごく伝わってきて感激した。ありがたいことだ。