神戸国際大付 4 - 0 駒大苫小牧

こんなもんじゃないの。昨夏は優勝したけど、その昨夏の1回戦が駒大の甲子園初勝利であり、先日の戸畑戦がセンバツの初勝利っていう、実は強豪でもなんでもないこの高校にみんな期待しすぎてた。でも北海道勢の実力が上がってきたのも事実。投手は今まで北海道勢には140km/h台のストレートを放れるピッチャーなんてそうはいなかったし、守備も上手くなってる。

昨夏のチームとの差を上げるならやはり打線ですか。前にも言ったけど選球眼と冷静さに欠ける。相手投手の大西は持っている球の質はいいもののかなりの荒れ球で、見送ればボールの球を力いっぱいスイングしては空振りばかり。当たっても引っ掛けて凡打。四死球をたくさん貰いながらそこに付け込むことができずにあわやノーノーという1安打完封では、いくら投手陣が踏ん張っても無理。

投手にしても不調が伝えられていたエース松橋は岩田・鈴木の系譜に連なるのか、力み過ぎて変化球がストライクゾーンに入らない。直球も速いものの球威に欠けた。夏で課題だったセットポジションも改善した様子は見られない。2番手吉岡はコントロールこそ松橋よりいいものの球自体はそれほどでもないし。2年の田中は4回を完璧に抑える好投だったんだが。

とにかくこれで駒苫にとっての春の大会は終了。夏優勝という自信、悪く言えば驕りはこれでリセット。また1から夏に向けて頑張ってほしい。室蘭予選では鵡川、道大会では北海栄といったライバルもいるんだからね。