中田、中村とも好評価=直接対決で−欧州サッカー

これが例えばスポニチにかかるとこうなるわけですけれども、試合を見る限りは「スポニチはスコアボードだけ見てたのか」って思いました。まあ、6.5をつけるほど中田が機能したとも思えなかったんですけど。

日本人対決における日本の報道の仕方っていうのはどうしても対比にしてしまうようで、どちらも良かったっていう表現はあまり見られないように思います。仮に両者とも誰もが認める活躍をしたとしても、例えば守備ではどっちが上だったとか、攻撃面ではそっちが勝ったとか、とにかく優劣をつけたがる。いや確かに、試合によっては優劣がつくこともあるんですけれども、各選手を評価するときはその選手個別を絶対的に、あるいはチーム内で相対的に評価することが必要で、2人を相対的に評価することについてはそれほど意義を見出せない。これが同じチームで同じポジションを争ってるんだったら、チーム内での役割次第でどちらがどの面で優れているから使われるべき、みたいな論調はあってもいいと思うんですけどね。

中田はようやくチームに溶け込めてきたという印象。今までの試合の中では一番パスをさばけてた。ただミッコリとの位置関係も考えると、もっと前目に出るか後ろに下がるかが必要で、中田の能力を考えるとボランチなのかなと思った。今の位置でやりたいならより中央にいる意識を持って自らゴールを狙うとかくさびの役割をするとかしないとなんないんじゃないのかな。サイドに流れると中央に人がいなくなったり、ミッコリと中田の位置が被ったり。それならそれで3列目あたりから誰か飛び出してくるとかなら面白いんだけど、その辺はまだイメージにズレがあるように思う。またミッコリが自分勝手にプレーして結果を出してるんで、ヨルゲンセンやオボドと中田との関係は良好だと思うんだけど、それでもミッコリに中田が合わせるっていうのがチームとして自然な気がする。

中村はまあこんな感じじゃないですか。中村が求められる役割はこなしてたと思う。どうも攻撃陣全体がちぐはぐだった印象があるけど、あれは中盤のパス捌きをこなすモザルトがいなかったことが大きいんじゃないかな。中村は繋ぐんじゃなくてチャンスを作る選手だと思うし。そういう意味ではアシストも記録してるし、良かったんじゃないのかなと。