稲本がウエストブロムウィッチに完全移籍

チームについて、誰がどんな選手なのか、先月カヌの加入が決定したってくらいしか知らない。一昨年だったかプレミアに上がってきてすぐ2部に落ちちゃったように、まさしく降格争いの当落線上にいるチームなんではないか。スタメン確保ということでは間違いないのかもしれない(変な日本語)んで、今までアーセナルフルハムと所属しながら満足に出場できたとはいえない稲本にとっては、ようやく巡ってきた「選手の価値」のステップアップにおいて大きなチャンスではある。のかな?

ただ、海外にプレーの場を求めた選手にとって大きな弊害となっているのが日本代表との兼ね合いで、現在治療中の怪我も結果としては代表に呼ばれたからなので(あれは不運だったと思いますけど)、個人的には1シーズンは国内でやってもらった方が本人のためなんじゃないかとは思う。一度腰を据えて1シーズン戦うという経験、あるいは小休止が必要なんではないかと。

言い方悪いけど、稲本の今の状態って大学生の語学留学程度の印象しか受けないんですよ。外国の言語あるいは生活様式、文化といった部分に触れて自分の中にあるものを高めていくという、ある目標に対しての準備段階。その環境で自分が評価されるか否かはとりあえず関係ない。それをもう何年も続けちゃってんの。サッカー選手として世界に羽ばたきたいのならばそろそろ活動拠点を決めて、そこでまっすぐ目標に向かっていくべき段階なんじゃないのかな、とか思ったりするわけです。かといって本人が「俺はプレミアでやっていきたいんだ!」という確固たる決意があるにもかかわらず、シーズンオフには放出されちゃってる、それが何回も続くような現状じゃ、得られるものは少ないんじゃないの。スポーツ選手の海外移籍だからみんな騒ぐけど、海外の大学で研究してたけど「あんたいらんわ」って言われて帰国しちゃうのと同じでしょ。いや、それならそれで日本で頑張ろうとか、日本で自分をもう一段高めてからまた挑戦しよう、とかなら話はわかるんだけど、自分の何が足りてないのかというようなことを自己分析するだけの余裕もなくまた海外へ、みたいな。そんな現状に見えるんだなあ。

補足:

僕がこの拙文を書くに至った意図は、稲本潤一という選手を虐げるとか、「お前はプレミアでプレーできるレベルにねーんだよカス、ウゼーよ氏ね」みたいな不満や、あるいは「稲本がプレミアでプレーしたことで得られたことはほんのわずかである」みたいなことではなくて、ただ僕個人の印象を書いたものであって、僕は稲本がウェストブロムウィッチで活躍するのであれば喜ばしいことだと思うし、そうなればいいなあと思っていて、つまり応援してるんですよ。してるけど、僕が抱いた印象はこうであるっていうのはそれとはまた別の話でね。僕の希望っていうか、稲本にはこうしてほしいなあなんて思ったことを書いただけです。それを読んでいただいて、書かれている内容について「お前は選手に対して失礼な奴だ」と思われたのであれば、それはなんつーか、どーもすいません、けど僕、サッカー選手についてはこういう応援スタンスなんです、としか。自分で読み返すと、むしろ学問において海外の大学で頑張ろうとしている方々に対して失礼だなあ、と思いました。そんな意図は(ry

補足2:

完全移籍だそうです。それならこんな文章を長々と垂れ流す必要もなかったですね。これでようやく各クラブから稲本の純粋な評価がされるものと思います。評価されて名実ともにプレミアリーグの選手となれれば万々歳。もし評価されなかったとしても実際にはJのクラブには獲得に乗り出すところもあるだろうし、帰る場所がないわけじゃないけれども、もう後がない、という心構えを持って頑張っていただきたいと思います。

どうでもいいけど、WBAって略すとWorld Boxing Associationが先に思い浮かぶ。